洗濯機の排水トラップ掃除|嫌な臭いを元から断つ!初心者でも簡単な手順

洗濯機を回したあと、洗面所になんとなくイヤな臭いが漂う…。そんなとき「もしかして排水口?」と覗いてみたら、髪の毛やヘドロが溜まっていて、見なかったことにしたくなった経験はありませんか?

その不快な臭いの原因は、ほとんどの場合「排水トラップ」の汚れです。

「掃除なんてしたことないし、なんだか難しそう…」「下手に触って水漏れでも起こしたらどうしよう」と不安に思う気持ち、とてもよくわかります。

でも、大丈夫です! 実は、洗濯機の排水トラップ掃除は、この記事を真似して手順通りに進めるだけで、初めての方でも驚くほど簡単にできてしまいます。

この記事を読めば、

  • 失敗しない掃除の正しい手順
  • 「固くて外れない!」などのお困りごと解決法
  • 二度と臭わせないための簡単な予防策

がすべてわかります。作業時間はたったの30分です。業者に頼む数千円を節約して、スッキリ快適な洗面所を取り戻しましょう。

なぜ臭うの?洗濯機排水トラップの汚れの原因と放置するリスク

「そもそも、なんでこんなに臭くなるの?」と疑問に思いますよね。まずは、臭いの原因と、掃除をしないとどうなるのかを簡単に知っておきましょう。

洗濯機の排水口には「排水トラップ」という部品が設置されています。これは、排水管の中に常に水を溜めておく(これを「封水」といいます)ことで、下水からの臭いや虫が上がってくるのを防ぐ「水のフタ」のような大切な役割を果たしています。

しかし、この排水トラップには、洗濯のたびに

  • 衣類の繊維や糸くず
  • 溶け残った洗剤や柔軟剤のカス
  • 髪の毛や皮脂汚れ

などが流れ込み、これらが混ざり合ってヘドロ状の汚れとなり、蓄積します。このヘドロがカビや雑菌のエサとなり、あの嫌な臭いを発生させているのです。

この汚れを放置しておくと、以下のようなトラブルにつながる可能性があります。

  1. 悪臭の悪化:ヘドロが増殖し、洗面所全体にドブのような臭いが広がります。
  2. 排水の逆流・水漏れ:汚れで排水管が詰まり、洗濯機の排水が間に合わずに溢れ出し、床が水浸しになることがあります。
  3. カビ・雑菌の繁殖:湿った汚れはカビや雑菌の温床。アレルギーなど健康被害の原因になることも。
  4. 害虫の発生源に:チョウバエなどの害虫が汚れに卵を産み付けることがあります。

「今やれば30分」で解決できる問題も、放置して水漏れなどを起こすと、「業者代15,000円以上」という大きな出費につながりかねません。そうなる前に、サッと掃除してしまいましょう!

掃除を始める前に!排水トラップの種類確認と準備するものリスト

さあ、やる気が出てきたところで、まずはご自宅の排水トラップのタイプを確認して、必要なものを準備しましょう。準備さえしてしまえば、掃除は半分終わったようなものです。

【ご自宅のタイプはどっち?】
洗濯機の排水トラップは、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • 防水パンありタイプ:洗濯機の下にプラスチック製の受け皿(防水パン)があり、その隅に排水口があります。多くのご家庭がこのタイプです。
  • 防水パンなし(床直結)タイプ:床に直接排水口が設置されています。

どちらのタイプも、基本的な掃除方法は同じなので、安心してくださいね。

【準備するものリスト】

▼必須アイテム(100円ショップでも揃います!)

  • ゴム手袋:汚れや洗剤から手を守るために必須です。
  • 古歯ブラシ:細かい部分の汚れをかき出すのに最適です。
  • バケツ:排水ホースに残った水を受け止めたり、部品を洗ったりするのに使います。
  • 雑巾:水がこぼれた時にすぐに拭けるよう、数枚あると安心です。

▼あると便利なアイテム

  • パイプクリーナー(パイプユニッシュなど):排水管の奥の汚れを溶かしてくれます。
  • 重曹・クエン酸:環境に優しく、軽い汚れや消臭に効果的です。
  • 塩素系漂白剤(キッチンハイターなど):頑固なカビやヌメリを強力に分解します。

【作業前の3つのお約束】
安全に作業するために、掃除を始める前に、必ず以下の3点を確認してください。

  1. 窓を開けて換気する
  2. 洗濯機の電源プラグを抜く
  3. 小さなお子様やペットは別の部屋に移動してもらう

準備はできましたか?それでは、いよいよ掃除を始めていきましょう!

【完全ガイド】洗濯機排水トラップの掃除手順

ここからは、この記事のメインパートです。一つひとつの手順を、ゆっくり真似してみてください。「難しそう…」と思っていた作業が、意外と簡単なことに気づくはずです。

まずは基本となる5つのステップから解説します。これだけでも、臭いや汚れはかなりスッキリしますよ。

ステップ1〜5:分解から部品洗浄、組み立てまでの基本掃除

Step 1: 安全確保と排水ホースの取り外し

  1. 洗濯機の電源プラグを抜き、水道の蛇口をしっかりと閉めます。
  2. 排水口に差し込まれている、洗濯機の蛇腹(じゃばら)の排水ホースをゆっくりと引き抜きます。
  3. このとき、ホース内に残っていた水が出てくることがあるので、必ずホースの先端をバケツの中に入れてから抜きましょう。

【失敗しないコツ】
無理にホースを引っ張ると、接続部分が破損することがあります。固い場合は、少し左右に揺らしながら、優しく引き抜きましょう。

Step 2: 排水トラップの分解

  1. 排水口のフタ(目皿)やカバーを、「反時計回り」に回して外します。
  2. 中にある筒状の部品(封水筒)や、お椀を逆さにしたような部品(椀トラップ)などを、順番にまっすぐ上に引き抜きます。
  3. ここで最大のポイント! 部品の順番がわからなくならないように、外した順番に並べて、スマートフォンのカメラで写真を撮っておきましょう。これさえあれば、組み立ての時に絶対に迷いません。

Step 3: 各パーツの洗浄

  1. 外した部品に絡みついた髪の毛や大きなゴミを取り除きます。
  2. バケツや洗面台で、古歯ブラシを使って、ヌメリやヘドロをゴシゴシとこすり落とします。お湯を使うと汚れがゆるんで落ちやすくなりますよ。
  3. 排水口の中も、歯ブラシが届く範囲で優しくこすり洗いをします。

【失敗しないコツ】
排水口の奥にブラシなどを落としてしまうと、大変です。奥の方は無理に掃除しようとせず、「届く範囲で、8割キレイになればOK」くらいの気持ちでやりましょう。

Step 4: パーツの組み立て

  1. 外した時と逆の順番で部品を元に戻していきます。
  2. ゴムパッキンなどがズレていないか確認しながら、各部品をしっかりはめ込みます。
  3. 最後にフタやカバーを「時計回り」に回して、きちんと閉めましょう。

Step 5: 動作確認

  1. 排水ホースを排水口にしっかりと差し込みます。
  2. 水道の蛇口を開け、洗濯機の電源プラグをコンセントに差します。
  3. 洗濯機の「洗い」モードで一番少ない水量に設定し、少しだけ水を流して排水します。
  4. 排水口の周りから水が漏れてこないか水がスムーズに流れていくかを確認し、問題がなければお掃除完了です。

【応用編】頑固なヌメリ・黒カビ撃退!ハイター・オキシクリーンを使ったつけ置き洗浄

「基本の掃除だけじゃ、黒カビやヌメリが全然落ちない…。」
そんなガンコな汚れには、洗剤の力を借りた「つけ置き洗浄」が効果的です。

【塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を使う場合】
カビ取り効果は絶大ですが、取り扱いには十分注意してください。

  1. バケツやビニール袋に、外した部品と水を入れます。
  2. 塩素系漂白剤を製品の指示に従って数滴入れ、軽く混ぜます。
  3. 必ず換気をしながら、30分ほど放置します。
  4. 時間が経ったら、部品を水でよく洗い流し、ブラシで残った汚れをこすり落とします。

【重要】

  • 必ずゴム手袋を着用してください。
  • 酸性タイプの洗剤と絶対に混ぜないでください(有毒ガスが発生し危険です)。
  • 換気を徹底してください。

【酸素系漂白剤(オキシクリーンなど)を使う場合】
塩素系のツンとした臭いが苦手な方におすすめです。

  1. バケツに40〜50℃のお湯を入れ、酸素系漂白剤を溶かします。
  2. 外した部品を入れ、1〜2時間ほどつけ置きします。
  3. 時間が経ったら、水でよく洗い流し、汚れをこすり落とします。

つけ置きするだけで、触りたくなかったヌメリやカビがスルッと落ちて、気分もすっきりしますよ。

これってどうする?排水トラップ掃除の“困った”を解決Q&A

掃除をしていると、「あれ?」「どうしよう…」と手が止まってしまうことがありますよね。ここでは、そんな時によくあるお困りごとと、その解決法をご紹介します。

Q1. 部品が固くて外れない場合はどうすれば?

A. 無理は絶対に禁物です!以下の方法を試してみてください。

長年掃除していないと、汚れが固着して、部品がびくともしないことがあります。これは「あるある」なので焦らないでください。

  • 対処法①:ゴム手袋の力を使う
    素手よりもゴム手袋をはめた方が滑りにくくなり、力が伝わりやすくなります。まずはこれで再度チャレンジしてみてください。
  • 対処法②:お湯をかける
    排水口の周りに40〜50℃のお湯をゆっくりかけると、プラスチック部品がわずかに膨張して、緩むことがあります。やけどに注意しながら試してみてください。
  • それでもダメなら…
    絶対に、ペンチなどの工具で無理やり回さないでください! 部品が破損してしまい、修理でかえって高くつく可能性があります。この場合は、潔く諦めて専門の業者に相談するのが一番安全で確実です。

Q2. 洗濯機が重くて動かせません…

A. 動かせなくても大丈夫!できる範囲のお掃除で十分効果があります。

「そもそも排水口に手が届かない…」という場合でも、諦める必要はありません。

  • 「流すだけ」のパイプクリーナーを活用する
    排水ホースを抜くことさえできれば、排水口にパイプクリーナーを流し込むだけでも、排水管内部のヘドロを溶かして、臭いを軽減する効果が期待できます。
  • 完璧を目指さない
    分解掃除はできなくても、排水口周りのホコリを取ったり、洗濯機の糸くずフィルターを掃除したりするだけでも、状況は改善します。「できる範囲でキレイにする」という気持ちで取り組んでみましょう。

もう臭わせない!キレイを長持ちさせる簡単予防策4選

せっかくキレイにしたのですから、この状態をできるだけ長くキープしたいですよね。大変な掃除の回数をグッと減らすための、今日からできる簡単な4つの習慣をご紹介します。

  1. 月1回、パイプクリーナーを流すだけ
    毎月1日など、日を決めて、寝る前にパイプクリーナーを排水口に流しておくだけです。これだけで汚れの蓄積を大幅に防げます。所要時間はたったの1分です。

  2. 洗濯ネットを積極的に使う
    特にタオルや靴下など、繊維くずが出やすいものを洗う時は洗濯ネットに入れる習慣を。排水口へ流れるゴミの量を根本から減らせます。

  3. 洗剤や柔軟剤は「適量」を守る
    「たくさん入れればキレイになる」という考え方は間違いです。溶け残った洗剤は、ヘドロ汚れの大きな原因になります。必ず製品に記載されている適量を守りましょう。

  4. 糸くずフィルターはこまめに掃除
    洗濯機本体についている糸くずフィルターのゴミは、できるだけ毎回捨てるのが理想です。ここにゴミが溜まっていると、排水に乗り切れなかった汚れが排水口に流れやすくなります。

「予防は、掃除の10分の1の労力で済みます」。ぜひ、カレンダーに「パイプクリーナーの日」と書き込んでみてくださいね。

どうしても無理な時はプロに相談!業者選びのポイントと費用相場

「自分でやってみたけど、やっぱり臭いが取れない…」
「部品が破損してしまった…」
「水が逆流してくる!」

そんなときは、無理せずプロの力を借りるのが賢明な判断です。無理に作業を続けると、事態を悪化させてしまう可能性があります。

【こんな時はプロに相談!】

  • 部品が固くてどうしても外れない
  • 掃除をしても臭いや詰まりが解消しない(排水管の奥が原因かも)
  • 排水時にゴボゴボと音がしたり、水が逆流してきたりする

専門業者に依頼した場合の費用相場は、作業内容によって異なります。

作業内容 費用相場(目安)
排水トラップの分解清掃 8,000円~15,000円
排水管の高圧洗浄 15,000円~30,000円
部品の交換 10,000円~20,000円(部品代込み)

私たち水道メンテナンスセンターは、洗濯機の排水トラブルにも迅速に対応します。

  • 最短25分で駆けつけ! 突然のトラブルでも安心です。
  • 出張・見積もり・キャンセル料は無料! 作業前に料金を明確に提示し、ご納得いただいてから作業を開始します。
  • 水道局指定業者だから技術力に自信あり! 豊富な経験を持つプロが、原因を的確に突き止め、根本から解決します。

「ちょっと見てほしい」「見積もりだけお願いしたい」といったご相談も、大歓迎です。お困りの際は、お気軽に下記までご連絡ください。

【PR】水回りの緊急事態、24時間365日お任せください!
公式TEL:050-1869-8249

まとめ

今回は、初心者の方でも安心してできる洗濯機の排水トラップ掃除の方法をご紹介しました。

最後に、大切なポイントを3つだけおさらいします。

  1. 手順通りにやれば大丈夫!焦らずゆっくり進めましょう。
  2. 困った時は無理しない! Q&Aを参考に、それでもダメならプロに相談する勇気を。
  3. 予防が一番の近道! 月1回の簡単ケアで、大変な掃除の回数を減らしましょう。

初めての排水トラップ掃除は少し勇気がいるかもしれませんが、この記事の通りにやれば、必ずできます。あの嫌な臭いから解放され、スッキリと快適な洗濯ライフを取り戻しましょう!