この記事のポイントは?
DIYでの便器交換を考えている皆様のために、便器交換の基本手順から専門家に依頼すべき状況まで、詳しく解説します。特にDIY初心者の方が気をつけるべきポイント、電子制御式や壁掛け式便器の複雑さ、そして専門家への依頼が必要になるケースを、分かりやすく説明しています。
読者の皆様にとって、この記事が便器交換に関する疑問を解消し、適切な選択をするための一助となれば幸いです。
便器の交換でもし問題がある場合、弊社は専門家として確実なサポートを提供します。お見積もりをご確認後、予算に合わせて選択が可能です。電話による事前相談も受け付けておりますので、ご連絡をお待ちしております。
DIYで便器交換を行う手順9ステップ
DIYで便器交換の手順をステップバイステップで説明します。
1. 準備段階:必要な道具と材料の確認
便器交換には以下のような工具が必要です。
- レンチ
- スパナ
- プライヤー
- 新しい便器
- フランジ
- シール材(コーキングやシールテープ)
- ゴム手袋
- ゴーグル
レンチやスパナはボルトやナットの緩めに使います。また、シール材やシールテープも必要で、これは水漏れを防ぐために重要です。適切な道具を用意することで、作業の安全性と効率が向上します。
2. 給水バルブを閉じる
便器交換の最初のステップは、水の供給を止めることです。水の供給を止めるためには、便器近くの給水バルブ(止水栓)を閉めます。
給水バルブが固い場合は、WD-40などの潤滑剤を使用することも一つの方法です。給水バルブを閉める際には、力を入れすぎないよう注意し、水漏れがないか確認してください。
3. 便器と床のボルトやナットを取り外す
便器を床から外すには、まず便器を固定しているボルトやナットを見つけます。これらは通常、便器の側面にあります。
ボルトやナットを緩める際には、適切なサイズのレンチを使用し、ボルトが錆びている場合は、錆び取り剤の使用を検討します。また、ボルトが回らない場合は、ハンマーで軽く叩いてみると効果的です。
4. 便器を取り外す
便器を持ち上げる際は重量と不安定さを考慮してください。
安全な持ち方は、便器の両側をしっかりと掴むことです。また、腰や背中への負担を避けるために、膝を曲げて持ち上げるのが望ましいです。
便器は意外と重いので、必要に応じて他の方の協力を得ることも重要です。
5. 配管を清掃する
古い便器を取り外した後、露出した排水口の配管を清掃します。ここでのポイントは、配管に異物が残っていないことを確認し、新しい便器の設置に影響がないようにすることです。
清掃後、新しい便器のフランジやガスケットを適切に設置します。
6. 新しい便器を設置する
新しい便器を設置する際は、まず正しい位置に便器を配置します。便器の排水口と床の排水穴が正確に合致していることを確認し、便器が水平であることも重要です。
位置が決まったら、便器を優しく床に押し当てて固定します。
7. 便器を床に固定する
床への固定は、適切なボルトとシール材の使用が鍵です。ボルトは、便器に亀裂が入らないよう均等に締めてください。シール材は、水漏れを防ぐために便器の底全体に均等に塗布し、フランジとの間にしっかりと密閉させることが重要です。
8. 水道管との接続と漏れチェック
水道管と便器を接続する際は、便器に付属されている適切なワッシャーや接続部品を使用してください。すべての接続部分を手でしっかりと締め、その後、レンチで確実に固定します。
接続後は、水を通して漏れがないかをチェックし、問題があれば接続部分を再確認します。
9. 最終チェック
流水機能のチェックで、水がスムーズに流れるか、便器内の水位が適切かを確認します。水が流れる際の音や水圧もチェックし、異常があれば接続部の調整が必要です。
水を流した後の水位の安定性も重要なチェックポイントです。
DIY便器交換で注意すべき4つのポイント
初めて便器交換を自力で行う際に気をつけるべきポイントについて説明します。
水漏れの防止
DIY初心者がやりがちな間違いは、接続部の不十分な密閉です。シール材(シーリングやコーキングとも呼ばれる)の不適切な使用やボルトの締め付け不足が原因で水漏れが発生することがあります。
接続部分にシール材を均等に塗布します。そして、ボルトは均等に、しかし過度に締めすぎないよう注意してください。
作業後は、水漏れがないかを慎重に確認しましょう。
正しい工具の使用
初心者はしばしば、不適切な工具でどうにかしてしまおうとしがちです。
例えば、無理に大きすぎるまたは小さすぎるレンチを使うと、ボルトやナットを痛める原因になります。また、安全装備を怠ると、怪我をするリスクが高まります。
必要な工具を事前に確認し、安全装備を着用して、安全に作業を行ってください。
適切な便器の選択
DIYで便器を交換する際、サイズや形状が合わない便器を選んでしまうことがよくあります。既存の排水口の位置と新しい便器の仕様を照らし合わせて選ぶことが重要です。
サイズが合わないと、設置後に水漏れや配管の問題を引き起こす可能性があります。また、デザインだけでなく機能性も考慮して選ぶことが肝要です。
配管サイズの不一致
配管のサイズが新しい便器と合わない場合、水漏れや詰まりの原因となります。特にDIY初心者は、この点を見落としがちです。
既存の配管と新しい便器の接続部のサイズを正確に測定し、適切なアダプターや部品を使用することが重要です。サイズの不一致を防ぐためには、事前の測定と確認が不可欠です。
DIYに適していない便器の種類とその理由
初心者のDIY交換ではハードルが高い便器の種類について説明します。
ウォシュレットや暖房便座などの電子制御式便器
タンクレスモデルやウォシュレット、ビデ機能、暖房便座などの高機能を備えた電子制御式便器は、電源接続や電気配線、特定のプログラミング設定が必要です。DIYでは扱いが難しいでしょう。
専門的な電気工事の知識がないと、機能不全や安全上の問題を引き起こすリスクがあるため、専門家による設置が推奨されます。
壁掛け式便器
壁掛け式便器は、通常は床に固定される便器とは異なり壁に取り付けられるタイプの便器です。壁への固定には、壁の構造を正確に理解し、適切な固定方法を知っている必要があります。
壁掛け式便器の設置には、建築や配管の専門知識が必要で、不適切な設置は水漏れや構造的な問題を引き起こす可能性が高いです。したがって、DIYでの設置は推奨されません。
節水型便器
節水型便器は、一般的な便器と比べて水の使用量を大幅に削減する設計がなされています。しかし、この種の便器では、特殊な水圧調整が必要になる場合があります。
また、節水機能を持続させるためには定期的なメンテナンスが必要です。これらの調整やメンテナンスは、一般のDIYスキルを超えることが多く、専門的な知識と技術が求められます。
大型または特殊形状の便器
大型や特殊形状をした便器は、そのサイズや形状から取り付けが難しい場合があります。これらの便器は、通常の便器よりも重量があり、設置スペースも特別な考慮を必要とします。
また、特殊な固定方法や追加の配管作業が必要になることもあります。そのため、これらのタイプの便器をDIYで設置することは、一般的には推奨されません。
プロに便器交換を依頼する状況
以下のケースでは専門家による交換工事が必要なことが多いです。
- 複雑な設置要件
電子制御式、壁掛け式、大型・特殊形状、特殊な配管や水圧調整が必要な便器の取り付け。専門的な技術や知識、特定の工具が必要で、DIYでは対応が困難です。 - 古い配管システム
古い家屋や建物での便器交換では、既存の配管システムを現代の基準に合わせるための専門的な作業が必要です。 - 狭いスペースや複雑なレイアウトでの作業
限られたスペースや複雑なバスルームレイアウトでは、専門家の技術が求められます。 - 安全基準と規制への対応
建築基準法や地方自治体の規制に準拠するためには、専門家の知識が不可欠です。
上記の状況では、専門家に依頼することで安全かつ効率的な作業を保証し、長期的な安心感を提供します。DIYではなく、専門家への依頼が強く推奨されます。
DIYとプロの依頼のメリット・デメリット
DIYの最大のメリットはコスト削減です。さらに作業のスケジュールを自分の都合に合わせて調整できます。
しかし、適切なスキルや知識がなければ、ミスや誤りが発生するリスクが高まります。水漏れや配管の問題などが起こる可能性があり、周囲の住居にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、間違った取り付けによる追加コストや安全上のリスクを招く可能性があります。作業に時間と労力を費やす必要があり、予想以上に時間がかかることがあります。結果として、長期的なストレスや不安の原因になることもあります。
一方、プロに依頼すると、コストはかかりますが、正確かつ安全な取り付けが保証され、長期的にはメンテナンスコストの削減や安心感が得られるでしょう。
まとめ
便器交換はDIYで行うことも可能です。コスト削減のメリットもあります。しかし、電子制御式や壁掛け式、大型・特殊形状の便器、古い配管システムのアップグレードなど複雑な作業には専門家の技術が必要です。また、安全基準や規制への対応も重要です。専門的な作業にはリスクが伴います。
専門家への依頼には初期コストがかかりますが、正確かつ安全な取り付けが保証され、長期的な安心感と信頼性が得られます。便器交換を検討する際は、これらの点を熟考し、適切な選択をすることが重要です。
DIYでの便器交換で問題発生した場合、弊社は専門家として確実なサポートを提供します。お見積もりをご確認後、予算に合わせて選択が可能です。電話による事前相談も受け付けておりますので、ご連絡をお待ちしております。